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長文で失礼いたします。
名前: 無頼漢
[2006/04/12,10:38:50] No.2136 (219.122.225.28)
新京阪132 様
こんにちは。近鉄奈良・京都線系統ではお馴染みとも言えた900系、8000系扇風機装備グループ。このどちらも一部の例外を除いて今は消滅してしまった車両たちですね。
お尋ねの900系と8000系の違いですが、まず登場時から900系はMc車・Tc車がそれぞれ、"単独車両"として設計−製造されていました。そのため運転台寄貫通路と同じ幅の連結面ホロ&貫通路を装備しており。Mc−Tc編成は勿論、Mc−Mc−Tc編成も組成可能でした。しかもMc車、Tc車共偶数・奇数の各車番ごとに向きが変えてありました。後に900系は2連固定編成化されましたが、この時Mc車とTc車で組成する車番にズレが生じたのはそのためです。他にも正面運転台窓はHゴム支持、車掌側の窓は当初部分開閉が可能な設計(後に固定化)でした。連結面側も引戸が収まる戸袋窓はHゴム支持、逆側は開閉が可能でした。
一方、8000系は、"M−T"ユニット組成を原則として設計−製造されました。そのためMc(M)車は難波・京都向きに、Tc(T)車は奈良向きに揃えられました。また、"M−T"ユニットを組成するので連結面は広幅の貫通路&ホロを装備、永久連結器を装備していました。正面は運転台側・車掌側窓とも金属押さえ式の固定窓です。連結面には両開き式扉(ドア・チェック付。連動式ではなく、左右が独立して開閉できるようになっていました。)を装備していました。
ただ、8000系はトップナンバーが8021番(=8021F)から始まって製造されています。これは先述した900系を8000系に編入する計画があったからだそうです。900系を2連固定化し、モ8001&ク8501〜と改番する予定だったようですが結局これは中止となり、そのまま900系と8000系が共存したというわけです。
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