約40年前は地球の運命を握っていた2人。 レーガン氏の懐の深さ、ゴルバチョフ氏の変化を恐れない力強さ。 世界のリーダーは柔軟さと勇気を備えていなくてはいけません。 多様な難問にひたむきに取り組んでいくリーダーが少ない現代、大器の登場に期待したいと思います。 1985年11月19日スイス、ジュネーブでアメリカ合衆国と旧ソヴィエト連邦の首脳が初会談に臨みました。 そして、その後の1987年12月8日INF(中距離核戦力)全廃条約の調印に至りました。 残念ながら、2019年8月にはこの条約は失効してしまいましたが… この星は再び自滅の淵を好んで歩んでいるようです。 モスクワ、シェレメチボ空港にて購入。
左は2004年に実施された7隻の空母による同時展開作戦の記念ZIPPO。 コロナ禍の現状では敵はウイルスです。 右は2005年のニューヨークでの艦隊週間の記念ZIPPO。 海に囲まれた日本ならば、もっと海自はアピールしても良いと思います。
本来の図柄の中心部のみをクローズアップした正面と、三又矛を持つトリトン王とほら貝を吹くピピ(?)の裏面です。 両サイドのマーカス「ガイ!ポセイドン!」は省略。 “SHELLBACK” 老練な水夫、船で赤道を越えた人を指すと言います。 1968年4月24日、本艦初の赤道南下を記念して航海の安全を願って製作されたものなのでしょう。 なぞ多きインシグニアですが、図柄の意匠が複雑なほど萌えますよね〜。
名前と容姿のマッチングが最高の艦。 右のデザインはアイランドに見た目不思議な【パゴダ状レーダー】を搭載した姿です。 世界中のNAVYから【ビッグE】と呼ばれ、空母と言えばエンタープライズの感です。 そう、もはやレジェンドです。 CVN−80 ニュー・エンタープライズの就役をしっかり見届けたいです!
「スーパーキャリアーの機能美は破壊的な美しさがあります。」 左はシンプルなデザインのニミッツ。 右は飛行甲板の俯瞰図とトライカラーを引く艦載機の構図。 タバコは副流煙しか吸ったことが無いですが、ZIPPOを持つステータスにはあこがれます。
ミッドウェー級ネームシップ。 起工1943年10月27日、進水1945年3月20日、就役1945年9月10日、退役1992年4月11日、除籍1997年3月17日。 基準排水量45,000t(新造時)、最終改造後諸元、満載排水量70,000t、全長305m、船体幅34。5m、飛行甲板最大幅80.3m、吃水10.7m。 第2次世界大戦の太平洋戦争において、大日本帝國の戦局が大きく変わったとされる海戦がその名の由来です。 今日、この平和な日本で考えると「なんであんなありえねー戦争をしたんだろう?」なのですが、若い世代にはいつもそのことを心のかたすみに持っていてほしいのです。 戦争はゲームではありません。 ひとの命が消え、たいせつなものが失われます。 モデラー、コレクターの真骨頂は過去のそれらに触れ、想いを巡らせ、思慮を重ねるところにあります。 『そうせざるを得なかった』人びとの遺志をくみとり、自分の胸中に刻むことが『そうありたかった』未来をえがくのだと考えます。 1964年6月5日のこの海戦では帝國海軍は大敗を喫し、米海軍はエセックス級を凌ぐスーパーキャリアーの1番艦にその名を冠し、1973年10月5日以降ヨコスカを母港としました。 その後もインディペンデンスCV−62、キティホークCV−63、ジョージ・ワシントンCVN−73、ロナル・ドレーガンCVN−76と連続して世界唯一の米海軍空母の母港となっています。 MIDWAYは現在、カリフォルニア州サンディエゴで博物館として人気を博しています。 また、映画『MIDWAY』は本日公開日です。 ちなみに、MIDWAYはミッドウェー?ミッドウエイ? そして、最新鋭のジェラルド・R・フォード級4番艦の名が『DORIS MILLER ドリス・ミラー CVN−81』と命名発表がありました。2023年起工、2028年進水予定で計画されています。 歴代大統領シリーズかと思いきや、パールハーバーの勇敢な水兵(NAVY CROSS受章)の名です。 アメリカ合衆国ってそういうお国柄なんですね。 次回からは番外篇をお楽しみください。
即位の礼の際の海上警備中空港ピルからの撮影のためお見苦しいのはご容赦ください
つまらないミスをしました「空港ピル」は「空港ビル」の間違えです
ミッドウェー級2番艦。 起工1943年12月1日、進水1945年4月29日、就役1945年10月27日。 排水量など基本スペックは前述のコーラル・シー同様。 建造中にルーズベルトと改名、愛称はローズィー。 第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトは歴代大統領の中で、初めて4選された長期政権を在任しましたが、第2次大戦末期ナチス・ドイツの降伏を目前に脳卒中で死去しました。 在任期間が4422日というのも艦番号に因縁がありそうな… また、前出のコーラル・シーもそうですが、1950年代には一時期、艦の運用を専門化した艦種CVA(A:ATTACK=攻撃)を付与されました。 ミッドウェー級に施工された第1次大規模改修を受けたものの、その後の1970年代の近代化改修は実施されませんでした。 これは海軍側が新型原子力空母(ニミッツ級)の計画を当時のカーター政権に承認させるため、老朽化を理由に早期退役を画策していたと言われています。 もっとも、推進機関(ジェネラル・エレクトリックス社製タービン)に不具合が頻発とか、大型ジェット機の搭載が不可能(格納庫甲板の高さ制限)であったとか、現実的に限界だったらしいです。 曰く、「日本人の脳の発達はわれわれ(欧米人)に比して2000年遅れている。」、「マンハッタン計画を完遂し、原子力の炎を兵器に転用する。」などなど『何考えてんだ発言』も多く残る彼ですが、合衆国のリーダーとして常に上位に格付けされています。私個人的には、人間なんて地球に生えたただの『草』だと思うのです。 中には花を咲かせるもの、実を結ぶもの、あるいは大樹を支える土に根差す名もなき草・・・ ともかく、40年近く前に雑誌で見たこの超レアなジッポーを入手し、この場でご紹介できる日がやってくるとは夢のようです。 次回はナントいよいよ最終回です。
ミッドウェー級3番艦です。 太平洋戦争(第2次世界大戦)中に計画、建造が始まりました。 起工1944年7月10日、進水1946年4月2日、就役1947年10月1日。 基準排水量45,000t、全長296m、吃水10.7m、船体幅34m、飛行甲板最大幅41m。 当初の艦種はCVでしたが、前級エッセクス旧を凌ぐスペックとなったため、CVB(BIG:大型空母)が付与されました。 後に対潜水艦哨戒機等を搭載、運用したことから汎用通常型空母として再びCVに分類されました。 空母機動部隊の航空戦力でパールハーバーを奇襲し起生した太平洋戦争でしたが、エッセクス級エンタープライズをはじめとするアメリカの主力空母は難を逃れ、その後のミッドウェー海戦、珊瑚海海戦で勝利しました。 そしてその名を冠した空母がミッドウェー級(順当ならばCV−41、CV−42が…)なのです。 しかし、大戦終結の約4か月前に戦時大統領のフランクリン・D・ルーズベルトが急逝したため、CV−42は彼の名が命名されました。 1957年から3年に及ぶ大改修(電測兵装、飛行甲板の装甲、アングルド・デッキ化、艦種エンクローズド・バウ化、舷側エレベーター新設など)が実施され1960年1月25日に再就役を果たしました。 これにより艦容は一変し、基準排水量は52,500t、アングルド・デッキは着艦距離を有効に確保するため、開度が13度とされ飛行甲板最大幅は78.8mに達しました。 また、コーラル・シーの外観の特徴である艦橋上には堅牢なポール型のマストが設けられ、各種大型レーダーが相互干渉を受けないように千鳥格子に配置されてました。 ベトナム戦争時には戦争継続に反対するクルー1000人以上が反乱を起こし、サンフランシスコ反戦運動とも連携したと記録されています。 長い戦歴を称えて“AGELESS WARRIOR(不老の勇士)”と呼ばれるアメリカ海軍の空母はその身を守る『矛』であり、『盾』であり、アメリカ合衆国の意思であるのでしょう。
R1.5.5 大黒ふ頭